ついでなので、他の料理本に出ている「米料理」もリストアップ。
最初は有名シェフ Sanjeev Kapoor による Royal Hyderabadi Cooking, Popular Prakashan, 2008.
1 Kachche Gosht ki Biryani 生肉と半生米を合わせて炊く、いわゆるハイダラーバード・ビリヤーニ。既出。
2 Qaabooli チャナ豆と米で作る。ほぼキチュディ。
3 Sofiyani Biryani 白いチキンビリヤーニ。前ページのSufeda Pulaoの仲間のよう。「宮廷料理人が誇る料理」とある。
お次は、これもまた有名なNita Mehta による Hyderabadi Khaana - Recipes from the global capital of Nawaabs, SNAB, 2011.
1 Kachche Gosht ki Biryani 上の１と同じ
2 Tahiri 前ブログではひき肉を使うが、ここではベジ。
3 Tamatar ke Chaawal トマトと赤チリパウダーを使った真っ赤なご飯
4 Imli Til ke Chaawal タマリンドとゴマのご飯
5 Dumpukht Biryani 前ブログで既出
6 Qabooli 既出
7 Seviyon ki Biryani 既出
8 Doodh ki Biryani 既出
次は、この本ではじめて有名になった海外在住の女性が書いた。祖先が初代ニザームと一緒に北インドから移住した由緒正しい家系（だから宮廷料理を知っている）というのがウリ。Geeta Devi, Dastarkhan - e - Moghlai: 101 Easy To Cook Hydrabadi Recipes, Rupa Publications India, 2006. ただし「ハイダラーバード料理」に限らず、ハイダラーバードの家庭で作られる「他の料理」も入れたという。
1 Kachi Biryani 生肉と半生コメで。既出
2 Safeda Pulao 白ピラフ。既出
3 Zafrani Pulao ターメリック・ライス。既出
4 Kofta Pulao 肉団子プラオ
5 Kheeme ki Khichide ひき肉。既出
6 Tahiri 野菜。既出
7 Moong Dal Khichide ムング豆
8 Murgh Biryani チキン・ビリヤーニ。既出
9 Pudina Pulao ミント・ライス
10 Khubuli ベンガル豆
同じ著者の２冊目。The Jewels of Nizam - Recipes from the Khansamas of Hyderabad, Rupa Publications India, 2013.
1 Biryani Golkonda (Kacche Gosht ki Biryani) 生肉と半生コメ。既出。
2 Kidney Biryani 腎臓ビリヤーニ
3 Jhinge ki Biryani エビ。既出
4 Ande ki Biryani 卵ビリヤーニ
5 Sabz Nizami Pulao 野菜ビリヤーニ
6 Soya Nuggets ki Biryani 大豆ナゲット・ビリヤーニ
7 Jeera Rice クミン・ライス
8 Potato Rice ポテト・ライス
9 Bhagara Rice 炒めご飯
１冊目と違い、王国時代に宮廷や貴族の館にいた料理人Khansamasの伝統を引き継ぐレシピに特化したとのこと。料理人たちの多くは王国がなくなった後、ハイダラーバード市内で食堂や屋台を出したと言われる。しかし最近になって、彼らは本当はレシピやノウハウなど持っていなかったと主張する人々が現れた。厨房で料理の作業を指示していたのは雇い主の貴族であり、レシピは彼らの家族だけが受け継いだというのだ。そう主張する人々の中には「本当の」宮廷料理や貴族料理～すなわちハイダラーバーディー～を出す（という）レストランを開業した人もいる。完全予約制。行ってみたい気もするけど、きっと行かないで終わるだろうな。