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プルスとは

 プルスは、きっと「プディング」ほどじゃないけど、定義がちょっと難しいかも。タミル語のサンバル(テルグの発音はサーンバール)と呼ばれる汁物は、たしかにテルグ語でプルス。写真は私が数日前に作ったもの。パップ多め。豆をダシ的に使うことから、日本の味噌汁にあたると言われたりします。

 

  ただタマリンド汁を使った料理なら何でも「~プルス」と言って良いので、その場合は味噌汁のような脇役ではなく立派なメイン! よって映画「あなたがいてこそ」でヤクザの親方が客人に土産に持たせた「チェーパル・プルス」は「魚カレー」という訳に。酸味と(淡水)魚の相性が抜群の「チェーパル・プルス」は沿岸アーンドラ地方の名物料理です。

 

 さておき、ここはタミル語のサンバルにあたるプルスの基本形、私がいいと思う手順をご紹介。 

 

①まず茹でて半分くらい潰したパップを用意。②タマリンドをお湯でふやかしてエキスを抽出。③ざく切りにしたタマネギとトマトを油で炒め、④そこへ①のパップ、②のタマリンド・エキス、そして粉スパイス・塩を入れて煮込む。⑤最後に別の小鍋で粒スパイスと生ハーブをテンパリングし、その油を④に投入して出来上がり。

 タマネギとトマト以外にも、お好きな季節の野菜を入れてオッケー。私が好きなのは、オクラや里芋を入れたネバネバ系プルス。

 

 まさに味噌汁のように家庭の数ほどバリエーションがあって、その味を決めるのは④で使うスパイス。複数のスパイスを調合して複雑な味を出します。でもうちはMTR社のサンバル・パウダーを使います! ぶっちゃけ多くのテルグ人が使ってます! カルナータカの会社だけどね! 日本でも簡単に手に入るといいなぁ。

 

 ちなみに、プルスはごはん、イドリ、ドーサとの組み合わせはもちろん、食パンや麺類と一緒に食べてもおいしいです。ぜひ一度お試しを!